朔が伸びた前髪を耳にかけて鬱陶しそうにしていたがーー白兎にとってはなんとも魅力的な仕草。
台所に立つ息吹の周りに朧たちが群がっていた。
火の側に行けない雪男は食事をする居間で食器を出したり手伝いをしていたが、白兎は雪男の手を強引に引いて縁側に引きずり出す。
「なんだよ」
「お兄様はその…どうやって主さまの側近になれたんですの?契約方法は?!」
「い、いやちょっと待…ってお前…なに?まさか百鬼になりたいのか?」
図星だったらしく白兎が口をぱくぱくさせる。
雪男がそっと台所に視線をやると、朔が包丁を手に見事な手さばきを見せていた。
「いやあ…それは…やめとけって。茨の道だぞ?」
「なっ、なんのことですのっ?ちょっと興味があっただけですわ!」
「先代もなかなか嫁を取らなかったけど主さまもなかなかだぞ?百鬼なんて到底…」
朔と目が合ってしまい、白兎は首がねじ切れそうな勢いで逸らし、雪男は仕方なく話題を振った。
「百鬼になるには同じ種族って何人までだっけ?」
「原則ひとりまでだな」
明快な答えに白兎が思い切り肩を落とし、雪男は白兎の好意から解放されて安心して朧を眺めた。
…嬉しそうだ。
息吹が居るとより一層華やかになる。
「そうですか…原則ひとりまで…」
「まあ主さまは誰から見ても高嶺の花だからな、お前…間違っても主さまに夜這いなんかかけるなよ。どうなっても知らないからな」
「よよ夜這いだなんてそんな!」
「雪ちゃんの分できたよー、みんなで食べよ」
「父様は来れないの?」
「主さ…十六夜さんはお祖父様と一緒だからいいの。白兎さんもどうぞ」
ーー暗に諦めろと言ったつもりだが…白兎がすかさず朔の隣に座る。
朔は特に気にした風でもなかったが、兄至上主義の輝夜は頰を膨らませていた。
「お師匠様、隣…いいですか?」
「ん、おう」
息吹が頰を緩める。
ふたりの関係が戻りつつあるーーそれを確認できただけで来て良かったと思った。
台所に立つ息吹の周りに朧たちが群がっていた。
火の側に行けない雪男は食事をする居間で食器を出したり手伝いをしていたが、白兎は雪男の手を強引に引いて縁側に引きずり出す。
「なんだよ」
「お兄様はその…どうやって主さまの側近になれたんですの?契約方法は?!」
「い、いやちょっと待…ってお前…なに?まさか百鬼になりたいのか?」
図星だったらしく白兎が口をぱくぱくさせる。
雪男がそっと台所に視線をやると、朔が包丁を手に見事な手さばきを見せていた。
「いやあ…それは…やめとけって。茨の道だぞ?」
「なっ、なんのことですのっ?ちょっと興味があっただけですわ!」
「先代もなかなか嫁を取らなかったけど主さまもなかなかだぞ?百鬼なんて到底…」
朔と目が合ってしまい、白兎は首がねじ切れそうな勢いで逸らし、雪男は仕方なく話題を振った。
「百鬼になるには同じ種族って何人までだっけ?」
「原則ひとりまでだな」
明快な答えに白兎が思い切り肩を落とし、雪男は白兎の好意から解放されて安心して朧を眺めた。
…嬉しそうだ。
息吹が居るとより一層華やかになる。
「そうですか…原則ひとりまで…」
「まあ主さまは誰から見ても高嶺の花だからな、お前…間違っても主さまに夜這いなんかかけるなよ。どうなっても知らないからな」
「よよ夜這いだなんてそんな!」
「雪ちゃんの分できたよー、みんなで食べよ」
「父様は来れないの?」
「主さ…十六夜さんはお祖父様と一緒だからいいの。白兎さんもどうぞ」
ーー暗に諦めろと言ったつもりだが…白兎がすかさず朔の隣に座る。
朔は特に気にした風でもなかったが、兄至上主義の輝夜は頰を膨らませていた。
「お師匠様、隣…いいですか?」
「ん、おう」
息吹が頰を緩める。
ふたりの関係が戻りつつあるーーそれを確認できただけで来て良かったと思った。

