白兎を放置するわけにもいかず、重い腰を上げて客間の白兎に会いに行くと、喜び全開の笑顔で迎えられて足が止まってしまった。
「お兄様!」
「あ、ああ…俺さ、ここじゃ忙しくて構ってやれる時間もないし、申し訳ないから早めに帰った方が…」
「いえ、私はお兄様と帰ります」
「さっきの主さまの剣幕見ただろ?あの人普段は穏やかだけど怒ると本気でやべえから怒らすなよ」
ため息をついた雪男が座椅子に座ると、白兎は故郷に居た時よりも美しく男らしくなった雪男にときめいてすぐさま傍に侍った。
「先ほど主さまが私に最高の笑顔で笑いかけて下さったんです。…もしかして私のこと…」
「はははっ、ないない。溶けて死にたくなかったらその勘違いする癖治しとけよ」
白兎にはすぐ思い込みや勘違いする癖があり、故郷ではよく知られた存在だ。
その可愛らしさからちやほやされて育ち、面倒ごともよく起こしていたが大騒動にはなったことがない。
「でも私がお兄様をお慕いしている気持ちは真実ですわよ」
「俺はここから離れねえよ。これからも主さまを支えて生きていく。お前もせっかく可愛いんだから好いてくれる男と一緒になれよ」
「え?今お兄様から愛の告白をされた…!?」
「いやいやいや違う!一言も言ってねえ!」
相変わらずの勘違い炸裂につい笑ってしまった雪男の腕に抱きついた白兎がぼそりと呟く。
「お兄様の心をがんじがらめにしているのは誰…?」
「え、なんて?ちょっと離れろよ」
「絶対に駄目よ…あの方だけは…」
自分こそが雪男と夫婦になり、その強い血を受け継いだ子を産むーーそれが最高の喜びであり、幸せ。
「お兄様は…今幸せですか?」
「ああそうだな。…幸せだよ」
実感を込めたその言葉と表情に白兎は感情を隠してふわりと微笑んだ。
「そうですか…。でもお兄様、私は諦めませんよ。あなたと夫婦になりたいんです」
雪男が肩で息をつく。
駄々っ子に呆れているようなその仕草に憤りを感じたが、白兎はようやく巡ってきた好機を逃すつもりはなく、嫌がる雪男の腕にまた抱きついた。
「お兄様!」
「あ、ああ…俺さ、ここじゃ忙しくて構ってやれる時間もないし、申し訳ないから早めに帰った方が…」
「いえ、私はお兄様と帰ります」
「さっきの主さまの剣幕見ただろ?あの人普段は穏やかだけど怒ると本気でやべえから怒らすなよ」
ため息をついた雪男が座椅子に座ると、白兎は故郷に居た時よりも美しく男らしくなった雪男にときめいてすぐさま傍に侍った。
「先ほど主さまが私に最高の笑顔で笑いかけて下さったんです。…もしかして私のこと…」
「はははっ、ないない。溶けて死にたくなかったらその勘違いする癖治しとけよ」
白兎にはすぐ思い込みや勘違いする癖があり、故郷ではよく知られた存在だ。
その可愛らしさからちやほやされて育ち、面倒ごともよく起こしていたが大騒動にはなったことがない。
「でも私がお兄様をお慕いしている気持ちは真実ですわよ」
「俺はここから離れねえよ。これからも主さまを支えて生きていく。お前もせっかく可愛いんだから好いてくれる男と一緒になれよ」
「え?今お兄様から愛の告白をされた…!?」
「いやいやいや違う!一言も言ってねえ!」
相変わらずの勘違い炸裂につい笑ってしまった雪男の腕に抱きついた白兎がぼそりと呟く。
「お兄様の心をがんじがらめにしているのは誰…?」
「え、なんて?ちょっと離れろよ」
「絶対に駄目よ…あの方だけは…」
自分こそが雪男と夫婦になり、その強い血を受け継いだ子を産むーーそれが最高の喜びであり、幸せ。
「お兄様は…今幸せですか?」
「ああそうだな。…幸せだよ」
実感を込めたその言葉と表情に白兎は感情を隠してふわりと微笑んだ。
「そうですか…。でもお兄様、私は諦めませんよ。あなたと夫婦になりたいんです」
雪男が肩で息をつく。
駄々っ子に呆れているようなその仕草に憤りを感じたが、白兎はようやく巡ってきた好機を逃すつもりはなく、嫌がる雪男の腕にまた抱きついた。

