朔同様に過保護な一面のある雪男は、連日体調の悪そうな朧を床に寝かせて部屋の明かりを消した。
ふたりとも夜目が利くため不自由はなく、今夜は特に優しくて以前のような関係に戻れた気がして無性に甘えたくなった。
「輝夜兄様が添い寝してくれたんです」
「ああよく寝てたな、主さま笑ってたぜ」
「……してほしいな」
「へっ?」
「…何でもありません」
布団を被るとくすりと雪男が笑った気配がした。
「今夜だけだからな」
「え…、あ…」
雪男が隣に潜り込む。
その体温を感じないようにーー冷たく感じるのが怖くて朧が身じろぎすると、雪男は頬杖をついて朧の額を指で軽く弾いた。
「お前さっき倒れた時のこと覚えてないだろ」
「はい…」
「ふん、やっぱりな。まあいいか、子守してやるよ」
「子守だなんて失礼な。私は立派な女です」
「そうだな、立派すぎる女だな」
鬼族は発育が良い。
人の血が混ざったとしてもそれは変わらず、胸元を見てにやっと意地悪げに笑った雪男の足を朧が結構強めに蹴った。
「助平!」
「見ちまったもんは仕方ないだろ、俺だって男だし。ま、役得ってことで」
「私だけ見られるのは不公平です、よ!」
突然雪男の胸元をぐいっと引っ張ってはだけさせると、さすがに雪男も唖然となって目を丸くした。
また朧も目の前の白いが鍛えられた胸に目を奪われて息を呑む。
「お師匠、様…」
「…朧……」
ゆっくり顔が近付く。
潤んだ目で朧が目を閉じる。
冷たいと感じたとしても、唇が欲しいと思った。
唇が重なり合おうとした時ーー雪男が急に身を引いた。
「ごめん」
「お師匠様…」
「酒に酔ったみたいだ。ちょっと顔洗ってくる」
床から出て足早に去って行く雪男を見送った朧は、淡い期待を持った。
あの人はまだ自分を好いてくれているのでは…と。
その想いに縋りたくてたまらなくて、枕に顔を突っ伏して悶えた。
ふたりとも夜目が利くため不自由はなく、今夜は特に優しくて以前のような関係に戻れた気がして無性に甘えたくなった。
「輝夜兄様が添い寝してくれたんです」
「ああよく寝てたな、主さま笑ってたぜ」
「……してほしいな」
「へっ?」
「…何でもありません」
布団を被るとくすりと雪男が笑った気配がした。
「今夜だけだからな」
「え…、あ…」
雪男が隣に潜り込む。
その体温を感じないようにーー冷たく感じるのが怖くて朧が身じろぎすると、雪男は頬杖をついて朧の額を指で軽く弾いた。
「お前さっき倒れた時のこと覚えてないだろ」
「はい…」
「ふん、やっぱりな。まあいいか、子守してやるよ」
「子守だなんて失礼な。私は立派な女です」
「そうだな、立派すぎる女だな」
鬼族は発育が良い。
人の血が混ざったとしてもそれは変わらず、胸元を見てにやっと意地悪げに笑った雪男の足を朧が結構強めに蹴った。
「助平!」
「見ちまったもんは仕方ないだろ、俺だって男だし。ま、役得ってことで」
「私だけ見られるのは不公平です、よ!」
突然雪男の胸元をぐいっと引っ張ってはだけさせると、さすがに雪男も唖然となって目を丸くした。
また朧も目の前の白いが鍛えられた胸に目を奪われて息を呑む。
「お師匠、様…」
「…朧……」
ゆっくり顔が近付く。
潤んだ目で朧が目を閉じる。
冷たいと感じたとしても、唇が欲しいと思った。
唇が重なり合おうとした時ーー雪男が急に身を引いた。
「ごめん」
「お師匠様…」
「酒に酔ったみたいだ。ちょっと顔洗ってくる」
床から出て足早に去って行く雪男を見送った朧は、淡い期待を持った。
あの人はまだ自分を好いてくれているのでは…と。
その想いに縋りたくてたまらなくて、枕に顔を突っ伏して悶えた。

