翌日朔と戻ってきた雪男は、とりあえず風呂の前に井戸で冷たい水を被って落ち着くと、手拭いで髪を拭きながら部屋に上がって寝転んだ。
「あー疲れた」
朔の隣を任されて、百鬼夜行の頭を取らんと向かって来る敵を倒し、久々に戦闘に血湧き肉躍る感触を味わっていた。
「お師匠様」
「おう、入っていいぞ」
そろりと入ってきた朧は、仰向けに寝転んで早朝の涼しい風を楽しんでいる雪男の傍に座る。
「首尾はいかがでしたか?」
「んー、まあ上々じゃないかな。楽しかったよ」
笑うと目尻が下がって優しい印象になる雪男に胸高鳴った朧は、いきなり雪男に馬乗りになって驚かせた。
「お、おい!どこに乗ってんだ!」
「お腹の上ですけど」
「そこは腹の上じゃねえし……もぞもぞすんなっ!」
「え?え?」
「何これ新手の拷問?…動かないならそのままでいいけど」
まだまだ知らないことが多すぎる朧に拷問紛いの仕打ちを受けて深いため息が漏れた雪男は、じっと唇を見つめてくる朧に注意した。
「こら、俺に何もするなよ」
「お師匠様の唇に噛みつきたい」
「駄目!絶対!」
「寂しかった…百鬼夜行にはどれ位行けばいいんですか?」
「分かんね。まあとりあえず主さまがいいって言うまでは続けるかな」
「そうですか…。あんまり寂しいから昨晩は焔さんに話し相手になってもらいました」
焔は朧の婿相手。
本人にもどうやらその自覚があるようだったが、絶対的な自信のある雪男はふうんと気の無い返事をした。
「焔か。あいつ迷子だから色んな場所行ってるだろうし楽しいだろ」
「はい。…でもお師匠さまと一緒に居たい…」
顔を寄せてくる朧に対して、誰に見られているかも分からないので気が気ではない雪男は、改めて注意する。
「人前では禁止!そして…そこでもぞもぞしないで下さい…頼むから…」
「?」
男の事情に全く疎い朧は首を傾げるばかり。
そして百鬼夜行に出る毎に雪男の評判は跳ね上がっていった。
「あー疲れた」
朔の隣を任されて、百鬼夜行の頭を取らんと向かって来る敵を倒し、久々に戦闘に血湧き肉躍る感触を味わっていた。
「お師匠様」
「おう、入っていいぞ」
そろりと入ってきた朧は、仰向けに寝転んで早朝の涼しい風を楽しんでいる雪男の傍に座る。
「首尾はいかがでしたか?」
「んー、まあ上々じゃないかな。楽しかったよ」
笑うと目尻が下がって優しい印象になる雪男に胸高鳴った朧は、いきなり雪男に馬乗りになって驚かせた。
「お、おい!どこに乗ってんだ!」
「お腹の上ですけど」
「そこは腹の上じゃねえし……もぞもぞすんなっ!」
「え?え?」
「何これ新手の拷問?…動かないならそのままでいいけど」
まだまだ知らないことが多すぎる朧に拷問紛いの仕打ちを受けて深いため息が漏れた雪男は、じっと唇を見つめてくる朧に注意した。
「こら、俺に何もするなよ」
「お師匠様の唇に噛みつきたい」
「駄目!絶対!」
「寂しかった…百鬼夜行にはどれ位行けばいいんですか?」
「分かんね。まあとりあえず主さまがいいって言うまでは続けるかな」
「そうですか…。あんまり寂しいから昨晩は焔さんに話し相手になってもらいました」
焔は朧の婿相手。
本人にもどうやらその自覚があるようだったが、絶対的な自信のある雪男はふうんと気の無い返事をした。
「焔か。あいつ迷子だから色んな場所行ってるだろうし楽しいだろ」
「はい。…でもお師匠さまと一緒に居たい…」
顔を寄せてくる朧に対して、誰に見られているかも分からないので気が気ではない雪男は、改めて注意する。
「人前では禁止!そして…そこでもぞもぞしないで下さい…頼むから…」
「?」
男の事情に全く疎い朧は首を傾げるばかり。
そして百鬼夜行に出る毎に雪男の評判は跳ね上がっていった。

