雪男が本格的に百鬼夜行に参戦ーー
その報は古参の百鬼には喜ばれ、新参の百鬼たちには羨望の眼差しでもって迎えられた。
夏場は特に活動する時間が減る雪男が無理を押してまで一体どういうことだと様々な詮索が行われていたが、朔はそれには明快に答えた。
「雪男が傍に居てくれると戦いやすい」
先日の百鬼夜行でその力を存分に見せたせいもあってかそれで皆納得し、仲間に群がられながら雪男は念を押していた。
「夏だしそんなに期待されても力の半分も出せないからな」
「あれで半分か!夏じゃなかったら…」
滅多に戦闘行為を行わないのであの時共に参戦していた百鬼たちからはさらにどよめきが起こる。
「兄様、私も行きたい」
「駄目だよお前が居ると雪男が存分に戦えないから」
「私もちゃんと戦いますから」
「雪男の手柄を取り上げるんじゃないよ。百鬼夜行に出るのはお前を嫁に迎えるために行くんだからね」
「そうなんですか?」
雪男が自分のためにーー
にわかに嬉しくなり、しかし雪男と自分の関係は周りに知られてはいけないので駆け寄ることもできずにそわそわしていると、雪男と目が合った。
すると仲間をかき分けて朔の隣に来て、朧と一瞬視線を交差させ、身体を冷やすからと部屋の中へ戻って行った。
朧も部屋に戻ると言い訳して下がり、自室の前でいきなり抱き竦められて息が止まる。
「だ、誰かに見られちゃう…」
「部屋入って」
部屋に連れ込まれて襖を閉めると、それでも離さずにさらにきつく抱きしめられた。
「百鬼夜行行く前に元気くれよ」
「頑張って来て下さいね、私のために…」
「ああ、任せろ」
幸せに浸り、恋に落ちて行く。
永遠に続くと信じてーー
その報は古参の百鬼には喜ばれ、新参の百鬼たちには羨望の眼差しでもって迎えられた。
夏場は特に活動する時間が減る雪男が無理を押してまで一体どういうことだと様々な詮索が行われていたが、朔はそれには明快に答えた。
「雪男が傍に居てくれると戦いやすい」
先日の百鬼夜行でその力を存分に見せたせいもあってかそれで皆納得し、仲間に群がられながら雪男は念を押していた。
「夏だしそんなに期待されても力の半分も出せないからな」
「あれで半分か!夏じゃなかったら…」
滅多に戦闘行為を行わないのであの時共に参戦していた百鬼たちからはさらにどよめきが起こる。
「兄様、私も行きたい」
「駄目だよお前が居ると雪男が存分に戦えないから」
「私もちゃんと戦いますから」
「雪男の手柄を取り上げるんじゃないよ。百鬼夜行に出るのはお前を嫁に迎えるために行くんだからね」
「そうなんですか?」
雪男が自分のためにーー
にわかに嬉しくなり、しかし雪男と自分の関係は周りに知られてはいけないので駆け寄ることもできずにそわそわしていると、雪男と目が合った。
すると仲間をかき分けて朔の隣に来て、朧と一瞬視線を交差させ、身体を冷やすからと部屋の中へ戻って行った。
朧も部屋に戻ると言い訳して下がり、自室の前でいきなり抱き竦められて息が止まる。
「だ、誰かに見られちゃう…」
「部屋入って」
部屋に連れ込まれて襖を閉めると、それでも離さずにさらにきつく抱きしめられた。
「百鬼夜行行く前に元気くれよ」
「頑張って来て下さいね、私のために…」
「ああ、任せろ」
幸せに浸り、恋に落ちて行く。
永遠に続くと信じてーー

