心が通い合っていると分かれば、余計に愛しさを感じる。
袖で涙を拭うと、うとうとしている朧が小さく咳をした。
「水…」
水差しを用意するのを忘れていたが、湯呑みはあったので朧の身体を起こして口に含ませようとしたが中々うまくいかない。
ーー手が大丈夫なら、他の場所も大丈夫なはず。
邪心からではなく純粋に水を飲ませようとしていた雪男は、自らが口に水を含むと。口移しで飲ませた。
…やはり、温かい。
痛くもなければ朧も何も感じていないようで、ただうっすら目を開けて頰に触れてきた。
「冷たく…ない…?」
「うん…そうなんだ。俺も…熱さを感じない」
「すごい…」
「朧…俺の名、どこで知った?」
胸に身体を預けてくる朧を抱え込むようにして支えると、意識がはっきりしないのか眠りに落ちそうになりながらも答えた。
「小さい頃…盗み聞きして…」
「そうだったのか。びっくりしたよ」、
「氷雨…」
また呼ばれてぞくっとなり、朧が口付けをねだるように顔を近付けてきて我慢できなくなった雪男が内心誰かに謝りながら軽く唇を重ねた。
「ほら、ちゃんと寝ろ。傍に居るから」
…今日のことを覚えているだろうか?
覚えていなかったとしても、自分が全て記憶している。
こんな喜びに満ちた日を忘れるはずがない。
ーー眠った朧の手を握って横になる。
横になっていると安心からか雪男もうとうとしてしまい、眠ってしまう。
早朝帰宅した朔は、雪男の出迎えがないので刀だけ自室に放り投げ、まずは雪男の部屋である地下の氷室に向かい、留守と分かると独りごちた。
「まさか…な」
まさかと思いつつも朧の部屋へ行くとーー手を握って寝ているふたりを見つけて一瞬不安がよぎった。
そっと近付いてみると、ふたりの手に火傷や凍傷の様子はなく、そこで明確に理解した。
「そうか…」
実らない恋を延々と手放せないでいた雪男が見つけた伴侶が妹とは。
「…おい、起きろ」
雪男の肩を軽く揺するとすぐに目覚めたが、朔と目が合うなりぎくっとした顔になってしまった。
「さあ、報告してもらおうか」
特上の笑顔が雪男を追及。
袖で涙を拭うと、うとうとしている朧が小さく咳をした。
「水…」
水差しを用意するのを忘れていたが、湯呑みはあったので朧の身体を起こして口に含ませようとしたが中々うまくいかない。
ーー手が大丈夫なら、他の場所も大丈夫なはず。
邪心からではなく純粋に水を飲ませようとしていた雪男は、自らが口に水を含むと。口移しで飲ませた。
…やはり、温かい。
痛くもなければ朧も何も感じていないようで、ただうっすら目を開けて頰に触れてきた。
「冷たく…ない…?」
「うん…そうなんだ。俺も…熱さを感じない」
「すごい…」
「朧…俺の名、どこで知った?」
胸に身体を預けてくる朧を抱え込むようにして支えると、意識がはっきりしないのか眠りに落ちそうになりながらも答えた。
「小さい頃…盗み聞きして…」
「そうだったのか。びっくりしたよ」、
「氷雨…」
また呼ばれてぞくっとなり、朧が口付けをねだるように顔を近付けてきて我慢できなくなった雪男が内心誰かに謝りながら軽く唇を重ねた。
「ほら、ちゃんと寝ろ。傍に居るから」
…今日のことを覚えているだろうか?
覚えていなかったとしても、自分が全て記憶している。
こんな喜びに満ちた日を忘れるはずがない。
ーー眠った朧の手を握って横になる。
横になっていると安心からか雪男もうとうとしてしまい、眠ってしまう。
早朝帰宅した朔は、雪男の出迎えがないので刀だけ自室に放り投げ、まずは雪男の部屋である地下の氷室に向かい、留守と分かると独りごちた。
「まさか…な」
まさかと思いつつも朧の部屋へ行くとーー手を握って寝ているふたりを見つけて一瞬不安がよぎった。
そっと近付いてみると、ふたりの手に火傷や凍傷の様子はなく、そこで明確に理解した。
「そうか…」
実らない恋を延々と手放せないでいた雪男が見つけた伴侶が妹とは。
「…おい、起きろ」
雪男の肩を軽く揺するとすぐに目覚めたが、朔と目が合うなりぎくっとした顔になってしまった。
「さあ、報告してもらおうか」
特上の笑顔が雪男を追及。

