「う、うわあっ!?」
そう叫んでしまったのもーー焔を探しに行ったはずの朧が・・・
手拭いで身体を隠して立っていたからだ。
すらりと伸びた足は折れそうなほど細く、女が男に足など見せてはいけないという時代だったので、首の筋が違える勢いで泉の奥のあらぬ方向を見た。
「ちょ・・・お前、何してんの!?」
「焔さん探してたら暑くなって。隣、いいですか?」
「駄目!」
「失礼します」
とぷん、と水の波紋が身体にぶつかる。
自分は裸だし、朧も裸同然だし、めまいを感じた雪男は乱暴に顔を洗った。
「お前なあ・・・なに考えてんだよ」
「わあ、気持ちいい。はいお師匠様これ」
背を向けている雪男の肩に手拭いがかかり、仕方なく受け取って腰に巻くと、肩越しにちらっと朧を盗み見たーーつもりだった。
「やっとこっち見てくれた」
「!お、おい、なにじろじろ見てんだこら。もうちょっとちゃんと身体に巻けよ」
ばっちり目が合って気まずくなり、手拭いから零れ落ちそうな胸につい視線が下りてしまって動揺を隠せない。
「私・・・意識されてます?」
直球を投げられて言葉に詰まると、朧は追及の手を緩めずにずいっと雪男に近付いた。
雪男も一歩身体を引いたが端まで追い詰められ、水が光に反射して朧の美しい顔を照らし、潤んで光る目に息が止まる。
「どうなんですか?」
「・・・前にも言った通りだよ」
「忘れました。なんて言いました?」
女が男に迫るーーきっと恥ずかしくてたまらないんだろうと言う状況に、朧の唇は小刻みに震えていた。
朧はきっと自分と同じ気持ちだろうーー
「!」
今度は朧が言葉に詰まる。
気がつくと雪男に抱きしめられて、力強い腕の力に動けない。
「お前に女を感じてるってこと」
ーーこの人の呪いを解くのは私。
この人に温もりを与えるのは、私だけ。
そう叫んでしまったのもーー焔を探しに行ったはずの朧が・・・
手拭いで身体を隠して立っていたからだ。
すらりと伸びた足は折れそうなほど細く、女が男に足など見せてはいけないという時代だったので、首の筋が違える勢いで泉の奥のあらぬ方向を見た。
「ちょ・・・お前、何してんの!?」
「焔さん探してたら暑くなって。隣、いいですか?」
「駄目!」
「失礼します」
とぷん、と水の波紋が身体にぶつかる。
自分は裸だし、朧も裸同然だし、めまいを感じた雪男は乱暴に顔を洗った。
「お前なあ・・・なに考えてんだよ」
「わあ、気持ちいい。はいお師匠様これ」
背を向けている雪男の肩に手拭いがかかり、仕方なく受け取って腰に巻くと、肩越しにちらっと朧を盗み見たーーつもりだった。
「やっとこっち見てくれた」
「!お、おい、なにじろじろ見てんだこら。もうちょっとちゃんと身体に巻けよ」
ばっちり目が合って気まずくなり、手拭いから零れ落ちそうな胸につい視線が下りてしまって動揺を隠せない。
「私・・・意識されてます?」
直球を投げられて言葉に詰まると、朧は追及の手を緩めずにずいっと雪男に近付いた。
雪男も一歩身体を引いたが端まで追い詰められ、水が光に反射して朧の美しい顔を照らし、潤んで光る目に息が止まる。
「どうなんですか?」
「・・・前にも言った通りだよ」
「忘れました。なんて言いました?」
女が男に迫るーーきっと恥ずかしくてたまらないんだろうと言う状況に、朧の唇は小刻みに震えていた。
朧はきっと自分と同じ気持ちだろうーー
「!」
今度は朧が言葉に詰まる。
気がつくと雪男に抱きしめられて、力強い腕の力に動けない。
「お前に女を感じてるってこと」
ーーこの人の呪いを解くのは私。
この人に温もりを与えるのは、私だけ。

