『私をあなたのものにして下さい…』
潤んだ目で上目遣いに見つめてくる少し切れ長の黒瞳は美しく、手を両手で握られて狼狽した。
ーー熱による痛みはなく、心地よい体温はいつ頃ぶりの感覚だろうか。
『…いいのか?』
『この時を待っていたの。氷雨…』
真の名を呼ばれて身体が雷に打たれた時のように震えた。
生まれてはじめての感覚に、喜びと愛しさと嬉しさが爆発して、朧を強く抱きしめた。
『お前が知る男は生涯俺だけだ…。妻になってくれ』
『喜んで。氷雨…準備はできているの。来て…』
帯を緩めて胸元を開いた滑らかな肢体を見て、血が沸騰する。
ゆっくり身体を倒して覆い被さり、噛みつくように口づけをして手を伸ばそうとした時ーー
「どーん!」
「ぐえっ!な、何が…え…?夢…?」
「雪男ー!一緒に遊べー!」
仮眠中、白雷に馬乗りになられて目が覚めた雪男は、あまりに幸せな夢を見たために現実を受け入れられないでいた。
「おいおーい…あとちょっとでいいとこだったのに…」
がりがりと髪をかきながら身体を起こして悔しがっていると、庭で花に水遣りをしている朧と焔が居た。
ふたりで談笑している様はお似合いで、時々焔の白いふかふかな尻尾に触ったりですっかり打ち解けている。
「…ふん。ぜってぇお前にはやんねえよ」
夢を現実にするために、動き出す決意を固めた。
潤んだ目で上目遣いに見つめてくる少し切れ長の黒瞳は美しく、手を両手で握られて狼狽した。
ーー熱による痛みはなく、心地よい体温はいつ頃ぶりの感覚だろうか。
『…いいのか?』
『この時を待っていたの。氷雨…』
真の名を呼ばれて身体が雷に打たれた時のように震えた。
生まれてはじめての感覚に、喜びと愛しさと嬉しさが爆発して、朧を強く抱きしめた。
『お前が知る男は生涯俺だけだ…。妻になってくれ』
『喜んで。氷雨…準備はできているの。来て…』
帯を緩めて胸元を開いた滑らかな肢体を見て、血が沸騰する。
ゆっくり身体を倒して覆い被さり、噛みつくように口づけをして手を伸ばそうとした時ーー
「どーん!」
「ぐえっ!な、何が…え…?夢…?」
「雪男ー!一緒に遊べー!」
仮眠中、白雷に馬乗りになられて目が覚めた雪男は、あまりに幸せな夢を見たために現実を受け入れられないでいた。
「おいおーい…あとちょっとでいいとこだったのに…」
がりがりと髪をかきながら身体を起こして悔しがっていると、庭で花に水遣りをしている朧と焔が居た。
ふたりで談笑している様はお似合いで、時々焔の白いふかふかな尻尾に触ったりですっかり打ち解けている。
「…ふん。ぜってぇお前にはやんねえよ」
夢を現実にするために、動き出す決意を固めた。

