雪男の真っ青な目の中に自分が映っているーー
息を詰めて見つめ合う。
惹かれて仕方がない。
少し身体を動かせば唇は触れ合う。
それくらいなら死に至る火傷にはならないはず。
「・・・・・・ゆきお・・・」
「お前・・・小さい頃は息吹によく似てたけど、今は先代似だな」
ーーまるで、“息吹と似てないから好きじゃない”と言われた気がした。
くっと唇を引き結ぶ朧の苦しげな表情に雪男が驚き、頭を撫でようと手を近付けると、その白い手を朧が振り払う。
「童扱いしないで下さい」
「・・・童だとは思ってない」
「え?」
「俺にはもうお前は童に見えない。・・・ちゃんと女だよ」
さっきまでの悔しさが消し飛び、引き結んだ唇が花開く。
「本当に・・・?」
「・・・だからこんな風に簡単に男を部屋に入れるなよ。襲われるぞ」
「・・・その時はお師匠様が守って下さいますよね・・・?」
「なんだよ四六時中お前の傍に居ろってことか?わがままめ」
空気が和らぐ。
ちゃんと女として認識されているーーそれは朧にとって大きな一歩だ。
どうやって雪男に襲いかかってやろうかと考えていたが、こうやってこれからも傍に居てくれるのならば機会はきっと沢山あるはずだ。
「ちゃんと布団着て寝ろよ」
「お師匠様もちゃんとお風呂に入って下さいね」
「お前の後の風呂に入れって?俺を殺す気か」
軽口を叩きながら部屋を出て行く。
嬉しさで爆発しそうな朧が床で転げ回り、部屋を出た雪男はーー
「あ・・・危なかった・・・」
あらゆる意味でそう呟き、部屋の外でへなへなと崩れ落ちていた。
息を詰めて見つめ合う。
惹かれて仕方がない。
少し身体を動かせば唇は触れ合う。
それくらいなら死に至る火傷にはならないはず。
「・・・・・・ゆきお・・・」
「お前・・・小さい頃は息吹によく似てたけど、今は先代似だな」
ーーまるで、“息吹と似てないから好きじゃない”と言われた気がした。
くっと唇を引き結ぶ朧の苦しげな表情に雪男が驚き、頭を撫でようと手を近付けると、その白い手を朧が振り払う。
「童扱いしないで下さい」
「・・・童だとは思ってない」
「え?」
「俺にはもうお前は童に見えない。・・・ちゃんと女だよ」
さっきまでの悔しさが消し飛び、引き結んだ唇が花開く。
「本当に・・・?」
「・・・だからこんな風に簡単に男を部屋に入れるなよ。襲われるぞ」
「・・・その時はお師匠様が守って下さいますよね・・・?」
「なんだよ四六時中お前の傍に居ろってことか?わがままめ」
空気が和らぐ。
ちゃんと女として認識されているーーそれは朧にとって大きな一歩だ。
どうやって雪男に襲いかかってやろうかと考えていたが、こうやってこれからも傍に居てくれるのならば機会はきっと沢山あるはずだ。
「ちゃんと布団着て寝ろよ」
「お師匠様もちゃんとお風呂に入って下さいね」
「お前の後の風呂に入れって?俺を殺す気か」
軽口を叩きながら部屋を出て行く。
嬉しさで爆発しそうな朧が床で転げ回り、部屋を出た雪男はーー
「あ・・・危なかった・・・」
あらゆる意味でそう呟き、部屋の外でへなへなと崩れ落ちていた。

