何か答えを探し求めているような目をしている雪男に冷たい茶を出した息吹は、団扇で仰いでやりながらずっと黙っていた。
十六夜に会いに来たのか自分なのかーー分からないまま雪男が口を開くのをじっと待つ。
そして十数分後ようやく顔を上げた雪男は、力無く笑って頬をかいた。
「あのさ、朧のことなんだけど」
「朧ちゃん?雪ちゃんを困らせるようなことしたの?」
「や、違う。困ってるのはまあそうなんだけど・・・あいつ・・・なんか変わったよな」
ーー女の勘が働いた。
雪男は朧を意識しているーーそれは十六夜はともかく、自分や朔が双方幸せになれるようにと 願っていたこと。
「うん、そうだね、もうお嫁にも出せるし、赤ちゃんだって生める歳だから」
「・・・嫁ぎ先探してるんだって?」
「そうだよ、朧ちゃんを幸せにしてくれる方が居ればいいんだけど」
突然雪男がぐいっと茶を飲み干して口元を拭うと、息吹の両肩を掴んで吐ききるように思いを口にした。
「俺、まだ考えがまとまってないんだけど・・・お前のことが好きだ」
「う、うん、ありがとう」
「でも・・・今は少し違う。好きだけど、見てるだけでいいんだ。お前が幸せなら」
「うん」
「・・・朧が嫁ぐとか・・・嫌だって思った」
「朧ちゃんのことが・・・好き?」
「・・・分かんね。でも・・・・・・女を感じちゃってさ」
息吹は内心握り拳を作りつつ、雪男の膝を軽く叩いて笑いかけた。
「誰かに浚われる前に雪ちゃんの気持ちが固まるといいね。雪ちゃん、善は急げだよ」
「ああ。・・・なんかごめん、こんな相談事しちゃってさ」
「気持ちが通じると溶けないんでしょ?私が許しちゃうから朧ちゃんに沢山触ってみて確かめたら?」
「さ・・・触るとか・・・」
赤くなる雪男に確信を得た息吹は、もうあと一押しを朔に委ねて帰る雪男を見送った。
十六夜に会いに来たのか自分なのかーー分からないまま雪男が口を開くのをじっと待つ。
そして十数分後ようやく顔を上げた雪男は、力無く笑って頬をかいた。
「あのさ、朧のことなんだけど」
「朧ちゃん?雪ちゃんを困らせるようなことしたの?」
「や、違う。困ってるのはまあそうなんだけど・・・あいつ・・・なんか変わったよな」
ーー女の勘が働いた。
雪男は朧を意識しているーーそれは十六夜はともかく、自分や朔が双方幸せになれるようにと 願っていたこと。
「うん、そうだね、もうお嫁にも出せるし、赤ちゃんだって生める歳だから」
「・・・嫁ぎ先探してるんだって?」
「そうだよ、朧ちゃんを幸せにしてくれる方が居ればいいんだけど」
突然雪男がぐいっと茶を飲み干して口元を拭うと、息吹の両肩を掴んで吐ききるように思いを口にした。
「俺、まだ考えがまとまってないんだけど・・・お前のことが好きだ」
「う、うん、ありがとう」
「でも・・・今は少し違う。好きだけど、見てるだけでいいんだ。お前が幸せなら」
「うん」
「・・・朧が嫁ぐとか・・・嫌だって思った」
「朧ちゃんのことが・・・好き?」
「・・・分かんね。でも・・・・・・女を感じちゃってさ」
息吹は内心握り拳を作りつつ、雪男の膝を軽く叩いて笑いかけた。
「誰かに浚われる前に雪ちゃんの気持ちが固まるといいね。雪ちゃん、善は急げだよ」
「ああ。・・・なんかごめん、こんな相談事しちゃってさ」
「気持ちが通じると溶けないんでしょ?私が許しちゃうから朧ちゃんに沢山触ってみて確かめたら?」
「さ・・・触るとか・・・」
赤くなる雪男に確信を得た息吹は、もうあと一押しを朔に委ねて帰る雪男を見送った。

