「あれ?朧は?」
「今日は帰ってこない」
天叢雲を腰に下げて百鬼夜行に出る準備をしていた朔の返答に雪男が少し戸惑って頬をかく。
「何で?」
「さあ。干渉が過ぎると嫌われるぞ」
「干渉って言うか・・・世話役なんだから仕方ないだろ」
「そう言っていられるのもいつまでかな」
「え?何て?」
集まった百鬼たちの騒々しさにかき消された朔の言葉は雪男に届かず、ただその表情で何かしら揶揄されたのは感じた。
「俺さ、教えることなくなったぜ。て言うか潜在能力はあったんだし・・・百鬼にでも加える気か?」
「朧がその気なら代を譲ってやらなくもない」
「はっ?女が代を継ぐなんて前例ないぞ!?」
「前例がないなら作ればいいじゃないか」
にっこり笑って憧憬の眼差しを一心に浴びている朔は冗談を言っているようには見えない。
思わずおろおろした雪男は、つい本音を口走ってしまった。
「あんな駄々っ子が次代になったらどんな我が儘ふっかけられるか考えただけで恐ろしいぜ・・・」
「例えば夜伽の相手とか?」
「はっ!?」
「いやそれはお前が溶けるから無理だな、ああ楽しい。お前たち!行くぞ!」
ーーさすがは先代の子。
からかうだけからかって満足した朔が百鬼を率いて空を駆けて行くと、取り残された雪男の顔色が次第に白から赤に変わる。
「な・・・何言ってんだよ・・・ば、馬鹿じゃねえの・・・」
そう言いながら何度も頭を振ってそれを打ち消す。
「今日は帰ってこない」
天叢雲を腰に下げて百鬼夜行に出る準備をしていた朔の返答に雪男が少し戸惑って頬をかく。
「何で?」
「さあ。干渉が過ぎると嫌われるぞ」
「干渉って言うか・・・世話役なんだから仕方ないだろ」
「そう言っていられるのもいつまでかな」
「え?何て?」
集まった百鬼たちの騒々しさにかき消された朔の言葉は雪男に届かず、ただその表情で何かしら揶揄されたのは感じた。
「俺さ、教えることなくなったぜ。て言うか潜在能力はあったんだし・・・百鬼にでも加える気か?」
「朧がその気なら代を譲ってやらなくもない」
「はっ?女が代を継ぐなんて前例ないぞ!?」
「前例がないなら作ればいいじゃないか」
にっこり笑って憧憬の眼差しを一心に浴びている朔は冗談を言っているようには見えない。
思わずおろおろした雪男は、つい本音を口走ってしまった。
「あんな駄々っ子が次代になったらどんな我が儘ふっかけられるか考えただけで恐ろしいぜ・・・」
「例えば夜伽の相手とか?」
「はっ!?」
「いやそれはお前が溶けるから無理だな、ああ楽しい。お前たち!行くぞ!」
ーーさすがは先代の子。
からかうだけからかって満足した朔が百鬼を率いて空を駆けて行くと、取り残された雪男の顔色が次第に白から赤に変わる。
「な・・・何言ってんだよ・・・ば、馬鹿じゃねえの・・・」
そう言いながら何度も頭を振ってそれを打ち消す。

