「おっ、先代じゃん。何しに来たんだ?」
「別に」
相変わらずのつんつんっぷりに、庭を掃いていた雪男は箒の柄で肩を叩きながら鼻を鳴らした。
「お宅のお姫さんの監視か?」
「息吹が様子を見て来いとうるさいからな」
息吹の名を出すと、雪男はどうしても反応してしまう。
眉を上げた雪男を縁側で見ていた朧は、表情を変えずに朔と十六夜の間に挟まっていた。
「息吹・・・最近来てないけどどうしてるんだ?」
「いつも通りだ」
朔が比較的喋る方なのでそっちに慣れてしまい、十六夜の無口に話が続かず閉口してしまうが、この男に憧れて百鬼に加わった身としては、やはり傍に居たいと思う。
彼らの家の習わしからして先代と当代が同じ場に居合わせることは滅多にないので、さらにその場から去りがたい。
「母様に朧の背が伸びたから着物を新調してほしいと伝えてもらえますか」
「ああ、分かった」
「えっ、お前・・・背が伸びたのか?気付かなかった」
「いいんです別に」
つーん。
先代の女版だ、と内心笑いが込み上げてきた雪男は、ちんまり座っている朧をしげしげと見つめる。
視線に耐えられなくなったのか、朧は朔の背中に隠れてしまい、十六夜が咳払いをした。
「年頃の娘をじろじろ見るな」
「別に変な目で見てないっつーの」
恥じらう朧を可愛いな、と思ったのは秘密。
「別に」
相変わらずのつんつんっぷりに、庭を掃いていた雪男は箒の柄で肩を叩きながら鼻を鳴らした。
「お宅のお姫さんの監視か?」
「息吹が様子を見て来いとうるさいからな」
息吹の名を出すと、雪男はどうしても反応してしまう。
眉を上げた雪男を縁側で見ていた朧は、表情を変えずに朔と十六夜の間に挟まっていた。
「息吹・・・最近来てないけどどうしてるんだ?」
「いつも通りだ」
朔が比較的喋る方なのでそっちに慣れてしまい、十六夜の無口に話が続かず閉口してしまうが、この男に憧れて百鬼に加わった身としては、やはり傍に居たいと思う。
彼らの家の習わしからして先代と当代が同じ場に居合わせることは滅多にないので、さらにその場から去りがたい。
「母様に朧の背が伸びたから着物を新調してほしいと伝えてもらえますか」
「ああ、分かった」
「えっ、お前・・・背が伸びたのか?気付かなかった」
「いいんです別に」
つーん。
先代の女版だ、と内心笑いが込み上げてきた雪男は、ちんまり座っている朧をしげしげと見つめる。
視線に耐えられなくなったのか、朧は朔の背中に隠れてしまい、十六夜が咳払いをした。
「年頃の娘をじろじろ見るな」
「別に変な目で見てないっつーの」
恥じらう朧を可愛いな、と思ったのは秘密。

