「いやだよ恥ずかしいねえ・・・」
「母様!私、ずっとこの日を待ってたんですから!どうしよう、産着は私が作ってもいい?」
「まだ先の話だけれど、息吹にお任せしようかな」
「お祖父様、父様にはもうお伝えしたんですか?」
「いや、これからなんだけどねえ。朔、ついて来てくれるかい?」
「もちろん」
屋敷内が歓声で溢れる。
朧はまだ膨らんでもいない山姫の腹をずっと撫でて声をかけ続けていた。
「早く大きくなあれ」
「ふふ、朧ちゃん、いい遊び相手が増えたね」
「しかしそうなると、山姫に屋敷の守をしてもらうわけにはいきませんね。・・・百鬼を外れるか?」
「そんなまさか!あたしはずっとここに・・・」
「だけどお前に何かあれば俺がお祖父様に叱られてしまう。お前が大事なんだ」
真顔で見目麗しい朔に見つめられてしまい、山姫は赤くなってさっと視線を逸らし、晴明に扇子で頭を軽く叩かれる。
「これ、何を赤くなっている」
「う、うるさいねえ。じゃあお言葉に甘えて、お腹が大きくなったら少し暇をもらえますか?」
「わかった。お前の代わりは考えておく」
思案顔の朔ににじり寄った朧は、名案が浮かんだと言わんばかりに朔の腕にしがみつく。
「私が代わりをやったげる!」
「朧ちゃんたら!」
息吹が咎めても知らん顔で朔におねだりを続ける。
「お願い!兄様!」
ーーそうすれば、今以上に雪男と一緒に居られるからーー
「母様!私、ずっとこの日を待ってたんですから!どうしよう、産着は私が作ってもいい?」
「まだ先の話だけれど、息吹にお任せしようかな」
「お祖父様、父様にはもうお伝えしたんですか?」
「いや、これからなんだけどねえ。朔、ついて来てくれるかい?」
「もちろん」
屋敷内が歓声で溢れる。
朧はまだ膨らんでもいない山姫の腹をずっと撫でて声をかけ続けていた。
「早く大きくなあれ」
「ふふ、朧ちゃん、いい遊び相手が増えたね」
「しかしそうなると、山姫に屋敷の守をしてもらうわけにはいきませんね。・・・百鬼を外れるか?」
「そんなまさか!あたしはずっとここに・・・」
「だけどお前に何かあれば俺がお祖父様に叱られてしまう。お前が大事なんだ」
真顔で見目麗しい朔に見つめられてしまい、山姫は赤くなってさっと視線を逸らし、晴明に扇子で頭を軽く叩かれる。
「これ、何を赤くなっている」
「う、うるさいねえ。じゃあお言葉に甘えて、お腹が大きくなったら少し暇をもらえますか?」
「わかった。お前の代わりは考えておく」
思案顔の朔ににじり寄った朧は、名案が浮かんだと言わんばかりに朔の腕にしがみつく。
「私が代わりをやったげる!」
「朧ちゃんたら!」
息吹が咎めても知らん顔で朔におねだりを続ける。
「お願い!兄様!」
ーーそうすれば、今以上に雪男と一緒に居られるからーー

