陽射しがあたたかく、縁側で本を読んでいた朔の元に息吹がやってきた。
隣に座り、手に持っている風呂敷を広げると、子供の頃から好きな御手洗団子がでてきた。
「そろそろ食べたいだろうなって思って作ってきたの」
「ありがとうございます」
朔が百鬼夜行を継いでから、父の十六夜は本邸をほとんど訪れなかったが、母の息吹は足繁く通っていた。
それもこれも朧が頻繁すぎるほど遊びに来ていたので息吹が迎えに来ざるを得なかったわけだが・・・
「・・・雪男がどうかしましたか」
「えっ、どうして?」
「母様を悩ませる者は父様か雪男位なものですから」
ーーひどい言い様だが、次々団子を頬張りながら先代とそっくりな横顔をしている朔の腕をつんとつついた。
「雪ちゃんをいじめちゃ駄目だよ」
「たまには懲らしめないと。あなたは俺の母様なのですから」
「ねえ、朔ちゃんは最近の朧ちゃんのことどう思う?」
「そうですね、雪男に惚れていますね」
あっさりと事実を打ち明けると、息吹は深く頷いた。
「やっぱり?なんだか最近は私に少し冷たくて・・・雪ちゃんが関係してるのかなって思っちゃうの」
「仕方ないですよ、小さくとも嫉妬はするものです」
「またわかったふりして。朔ちゃんも私からしたらまだ子供なんですからね」
息吹が朔の頭をよしよしと撫でると、朔は少し照れて俯き、最後の団子を頬張った。
「もしふたりがうまくいったら・・・父様が烈火の如く怒ってしまいますね」
「そう。それが心配なの」
ふたりとも、反対はしなかった。
そろそろ雪男にも幸せになってほしいと思っていたから。
隣に座り、手に持っている風呂敷を広げると、子供の頃から好きな御手洗団子がでてきた。
「そろそろ食べたいだろうなって思って作ってきたの」
「ありがとうございます」
朔が百鬼夜行を継いでから、父の十六夜は本邸をほとんど訪れなかったが、母の息吹は足繁く通っていた。
それもこれも朧が頻繁すぎるほど遊びに来ていたので息吹が迎えに来ざるを得なかったわけだが・・・
「・・・雪男がどうかしましたか」
「えっ、どうして?」
「母様を悩ませる者は父様か雪男位なものですから」
ーーひどい言い様だが、次々団子を頬張りながら先代とそっくりな横顔をしている朔の腕をつんとつついた。
「雪ちゃんをいじめちゃ駄目だよ」
「たまには懲らしめないと。あなたは俺の母様なのですから」
「ねえ、朔ちゃんは最近の朧ちゃんのことどう思う?」
「そうですね、雪男に惚れていますね」
あっさりと事実を打ち明けると、息吹は深く頷いた。
「やっぱり?なんだか最近は私に少し冷たくて・・・雪ちゃんが関係してるのかなって思っちゃうの」
「仕方ないですよ、小さくとも嫉妬はするものです」
「またわかったふりして。朔ちゃんも私からしたらまだ子供なんですからね」
息吹が朔の頭をよしよしと撫でると、朔は少し照れて俯き、最後の団子を頬張った。
「もしふたりがうまくいったら・・・父様が烈火の如く怒ってしまいますね」
「そう。それが心配なの」
ふたりとも、反対はしなかった。
そろそろ雪男にも幸せになってほしいと思っていたから。

