早足で玄関へ向かうと、そこには朔がすでに息吹を出迎えていた。
・・・いつ見ても可愛らしい息吹。
これで何人もの子の母なのだから驚きだ。
「よう、息吹」
「あ、雪ちゃん!朧ちゃんを迎えに来たの。居る?」
「今ちょっと寝てるから、そっとな」
桜色の着物に薄く化粧を施した息吹に見惚れていると、朔が無言でにっこり笑いかけてきた。
こういう時は刺激しない方がいいことを知っている雪男は、息吹をそそくさと奥の間へ通した。
「もうっ朧ちゃんたらここに入り浸っちゃって・・・迷惑かけてない?」
「いやあ、なんか俺質問責めにされちゃっててさ。どうにかしてくれよ」
「お家でも雪ちゃんの話ばっかりなんだよ。ふふっ、大好きなんだね雪ちゃんのこと」
すうすう寝ている朧を愛しげに見つめる息吹の横顔は相変わらず雪男を魅了する。
かつて告白をして見事玉砕したわけだが、今もなお諦めきれずにずるずる想いを引きずり、もうどれほどになるだろうか。
「息吹」
息吹の柔らかくあたたかな手を握ると、火傷のような痛みが走ったが、気にせずに身体を傾けて息吹に近寄る。
「ゆ、雪ちゃん・・・困るよ・・・」
「氷雨って呼んでよ」
天にも昇る気持ちになるから。
・・・いつ見ても可愛らしい息吹。
これで何人もの子の母なのだから驚きだ。
「よう、息吹」
「あ、雪ちゃん!朧ちゃんを迎えに来たの。居る?」
「今ちょっと寝てるから、そっとな」
桜色の着物に薄く化粧を施した息吹に見惚れていると、朔が無言でにっこり笑いかけてきた。
こういう時は刺激しない方がいいことを知っている雪男は、息吹をそそくさと奥の間へ通した。
「もうっ朧ちゃんたらここに入り浸っちゃって・・・迷惑かけてない?」
「いやあ、なんか俺質問責めにされちゃっててさ。どうにかしてくれよ」
「お家でも雪ちゃんの話ばっかりなんだよ。ふふっ、大好きなんだね雪ちゃんのこと」
すうすう寝ている朧を愛しげに見つめる息吹の横顔は相変わらず雪男を魅了する。
かつて告白をして見事玉砕したわけだが、今もなお諦めきれずにずるずる想いを引きずり、もうどれほどになるだろうか。
「息吹」
息吹の柔らかくあたたかな手を握ると、火傷のような痛みが走ったが、気にせずに身体を傾けて息吹に近寄る。
「ゆ、雪ちゃん・・・困るよ・・・」
「氷雨って呼んでよ」
天にも昇る気持ちになるから。

