「お姉ちゃんのお腹が割れて赤ちゃんが生まれてきちゃいそう。もうすぐなんでしょ?」
一緒に風呂に入っている時若葉が腹を撫でてきたので、息吹は小さく笑いながら若葉の頭を撫でた。
銀の前では見せないが、本当に子供が欲しそうな表情をしていて、だからこそ息吹は…主さまにまだ話していないことを若葉に打ち明けた。
「ねえ若葉…この子が生まれてきたら…養子に出そうと思うの」
「…え…?養子って…誰に?」
「銀さんと若葉のところに。ねえ若葉…赤ちゃんが欲しいんでしょ?私にはもう沢山子供が居るから、考えて欲しいの。もちろん手放したいってわけじゃないよ、でも時々見てられなくなるから…」
「……お姉ちゃん…」
悩みを看破されていたことを知られた若葉は、瞳を潤ませて俯き、頭までお湯に浸かった。
銀と夫婦になって5年――
とても大切にしてくれるが、子供には未だに恵まれていない。
それにお腹の大きな息吹を羨ましく思うこともあり、どうして自分たちに子供ができないのかと真剣に悩んだ末に体調を崩したこともある。
銀は“お前が大切だから、子供のことは考えるな”と言ってくれるけれど、あと5年のうちに絶対子供を残したいという強い願いがある。
「お姉ちゃん…ありがとう。でも私、ぎんちゃんの赤ちゃんが欲しいの。あのね、ぎんちゃんはすごく助平だから、絶対赤ちゃんできると思うから大丈夫」
「ふふっ、若葉は強いね…。ごめんね、なんで私が泣いてるんだろ…」
本来なら若葉が泣きそうな立場だろうに、代わりに息吹が若葉の分まで泣いていると、戸の外で心配そうな銀の声が聞こえた。
「おい、まだ上がらないのか?遅いじゃないか、まさか湯あたりでも…」
「ううん、もう上がるから。ぎんちゃんそこから出て行ってね、お姉ちゃんの裸見たら主さまから殺されちゃうよ」
軽口を叩くと銀の笑い声が遠ざかっていき、若葉は息吹の身体を支えて風呂場から出ると、身体を拭いて浴衣を着せてやり、部屋に戻った。
「相変わらず大きな腹だ。朔、次は妹か弟か…どちらだと思う?」
「どっちでもいい。お母様、湯冷めしますからこちらに」
すっかり貫録さえも身につけてしまった美しく強い朔に手を引かれて囲炉裏の前に座ろうとした時、息吹が思い出したように夫婦の部屋へ入って行き、出て来た時には1本の腹巻のようなものを手にしていた。
若葉は首を傾げたが…銀はそれが何であるかを知っていた。
一緒に風呂に入っている時若葉が腹を撫でてきたので、息吹は小さく笑いながら若葉の頭を撫でた。
銀の前では見せないが、本当に子供が欲しそうな表情をしていて、だからこそ息吹は…主さまにまだ話していないことを若葉に打ち明けた。
「ねえ若葉…この子が生まれてきたら…養子に出そうと思うの」
「…え…?養子って…誰に?」
「銀さんと若葉のところに。ねえ若葉…赤ちゃんが欲しいんでしょ?私にはもう沢山子供が居るから、考えて欲しいの。もちろん手放したいってわけじゃないよ、でも時々見てられなくなるから…」
「……お姉ちゃん…」
悩みを看破されていたことを知られた若葉は、瞳を潤ませて俯き、頭までお湯に浸かった。
銀と夫婦になって5年――
とても大切にしてくれるが、子供には未だに恵まれていない。
それにお腹の大きな息吹を羨ましく思うこともあり、どうして自分たちに子供ができないのかと真剣に悩んだ末に体調を崩したこともある。
銀は“お前が大切だから、子供のことは考えるな”と言ってくれるけれど、あと5年のうちに絶対子供を残したいという強い願いがある。
「お姉ちゃん…ありがとう。でも私、ぎんちゃんの赤ちゃんが欲しいの。あのね、ぎんちゃんはすごく助平だから、絶対赤ちゃんできると思うから大丈夫」
「ふふっ、若葉は強いね…。ごめんね、なんで私が泣いてるんだろ…」
本来なら若葉が泣きそうな立場だろうに、代わりに息吹が若葉の分まで泣いていると、戸の外で心配そうな銀の声が聞こえた。
「おい、まだ上がらないのか?遅いじゃないか、まさか湯あたりでも…」
「ううん、もう上がるから。ぎんちゃんそこから出て行ってね、お姉ちゃんの裸見たら主さまから殺されちゃうよ」
軽口を叩くと銀の笑い声が遠ざかっていき、若葉は息吹の身体を支えて風呂場から出ると、身体を拭いて浴衣を着せてやり、部屋に戻った。
「相変わらず大きな腹だ。朔、次は妹か弟か…どちらだと思う?」
「どっちでもいい。お母様、湯冷めしますからこちらに」
すっかり貫録さえも身につけてしまった美しく強い朔に手を引かれて囲炉裏の前に座ろうとした時、息吹が思い出したように夫婦の部屋へ入って行き、出て来た時には1本の腹巻のようなものを手にしていた。
若葉は首を傾げたが…銀はそれが何であるかを知っていた。

