─────・・・ ガタン・・ ゴトン・・・―― 生まれ育った街から電車に揺られること一時間… コツン… 人気の少ないホームに降り立ちコンクリートの階段を降りていく。 慣れない手つきで切符を改札に通すと ジィィー 扉が開いた。 「わぁ…」 あたしは思わず感嘆のため息を漏らした。