────・・・ 学校なんて比べものにならないくらいの桜の木々。 風が吹く度、青空には花びらが舞い上がる。 幻想的なその景色の向こうに見える、海と街。 「久しぶりだな」 隼人はまるで目の前に"彼"がいるかのように語りかける。 「ユキ…」 そう呟いて、静かに手を合わせた。 前にユキが連れてきてくれた場所。 そして、彼が生まれ育った街。 ここは…ユキのお墓。 加奈子さんと同じこの丘の上にユキは眠っている。 手を合わせる隼人の背中の後ろであたしも目を細めた。 会いたかった、 ユキ…。