ドクン…… 心臓が高鳴った。 いつの間にかウゥーーとサイレンの音が中まで聞こえてきている。 外は無数の赤いランプの点滅。 そして…。 この状況が、テレビに中継されている。 きっとあのビルは、今、完全に包囲されているんだ。 「隼人…まさか…」 あなたは…。 強い男の瞳が、 ほんの一瞬… ほんの一瞬だけ、霞んだように見えた。 困ったように笑う、 いつかの優しい顔が、あたしの脳裏に映し出された。 そして涙が一筋、頬を伝った。 隼人… あなたは…