隼人の香水の香りが鼻をくすぐった。 「…何?」 冷たい声が降り注ぐ。 「行かないで…」 後ろから隼人をぎゅっと抱きしめた。 「嫌いなんかじゃない」 「嘘つかなくていいから」 「嘘なんかじゃない」 「じゃあ何なんだよさっきの態度は」 売り言葉に買い言葉。 こんなんじゃいつまでたっても平行線… どんな言葉を言っていいかわからない。 もう、あたしのことなんか信頼してくれないかもしれない。 でも 「お願いっ!!話を聞いてよ!!」 泣き叫ぶ声は少しかすれた。