昨晩に、友達を手当たり次第電話して、すぐに借りれるアパートがないか聞き回った。 そして、夜が明けそうなころにやっと。 一軒見つけて。 朝はやく、隼斗のための朝ごはんを作って。 家を出た。 「隼斗…今まで、ありがとうございました…」 そう言って。 薄暗い朝の道路を、 トボトボと歩いた。 新しいアパートには、電車に乗って30分くらいで着いた。 大家さんは、早起きな人で。 まだ早いのに、快く部屋を開けてくれた。