家に帰って… キッチンに奏未が立っていて、 目を疑った。 「…あ、おかえり」 「奏未、熱は?」 「下がったよ。足は痛いけど…。 でも、もう大丈夫だから」 「でも、いい。俺があとやるから、奏未はソファーにでも座って待ってろ」 …熱は下がったにしろ、お前病み上がりなのに。 ひょこ、と変な歩き方でキッチンを離れる奏未。 …無理し過ぎだ…。 そんなに、 俺に気を使うのか?