昨日の夜。


ただ静かに俺の話を聞いていた那智と、



酔った勢いで、体を重ねた。



奏未のことを忘れられないまま、俺は最低なことをした。



次の日。

那智より早く起きた俺は、先にシャワーを浴びて、服を着た。




その時に那智が起きて、何故か、まだ一緒にいたいと思った。



一時の気の迷いなのか。


それとも…。



「ううん、帰るね」


那智の一言が、胸の中にわだかまりとなって残った。




このままだとモヤモヤしそうで、メールを送った。




それに対しての返事に、俺のわだかまりがすーっと消えていった。




“いい加減気付けバカ。

もう悠とは飲みに行かない”