「え!イケメンじゃなきゃダメだったんじゃないんですか?どうしちゃったんですか?」

確かにこの間はそう言ったし
今も全然変わらないんだけど

「だって・・・今日空いてたから。休みの前の日に一人って嫌なんだもん」

「まあ、そうですよね。いいなぁ・・・どんな人なんですか?」

「ええと・・・」

私はリクちゃんの事を思い浮かべてみる
まだ情報が少なすぎる彼の事を

「童顔でぇ背が低くてぇ。あ、腰も低いな・・・あと、声がデカい!」

「え、なんか芸人ぽくないですか?」

「あー!そうかも!そんな感じ。ちょっと面白かったし」

その時、お客さんが入ってきて私達の会話は一旦終了した


夜になって、中番の私が帰る時カミちゃんが近づいてきて

「つぐみさん、楽しんできてくださいね!意外とハマっちゃったりして」

と、言って笑った

「まさかぁ!」

私も笑った

そんな事は絶対に無いと思った

だって私はトモ命だから