チケットの日にちは3日後だった
シフトを確認すると、遅番の日だった
これじゃ、会場に着く頃にはライブが終わってる、どうしよう・・・

その時

「つぐみちゃん、すごいイケメンだったねー。何か誘われたの?」

マネージャーが一緒にシフトを覗き込んできた

「はい、バンドやってる友達で、ライブに誘われたんですけど。ちょうど遅番で・・・」

「いついつ?」

私が3日後のシフトを指差すとマネージャーがしばらく考えて

「いいよ、私この日休みだから変わってあげるよ」

そう、言ってくれた

「え!いいんですか?ありがとうございます。よかったぁ」

突然のでき事すぎて
信じられないけど
嬉しすぎて


ずっと死んだように眠っていた
自分らしさみたいなものが
どんどん沸き上がって心を満たしていくような
そんな感覚で私はいっぱいだった