荒川とのスイーツデートもかなりの回数を重ねていた

毎回、思ったけど荒川はとても美味しそうに食べた

普段の荒川とは違う素の表情

俺は素直に荒川が可愛いと思った

色々、話もした

趣味の話や、職場の話

それからお互いの家族の話も

とくに、荒川と弟の話を聞いた時

ちょっと俺と妹の話に似ている所があるなって思うと

妙な親近感が湧いてきた

ただ、荒川はこうして俺とスイーツデートをするようになってからまだ一度も俺の手首に噛みついていない

触れたり握ったりするものの、噛みつく事はしなかった

どうやら人目を気にしている様だった

確かに人目につきやすいカフェなんかで噛みつくのは勇気がいる

だから俺は本当に深い意味とかなく言ったんだ

「俺の家に来るか?」

って