「僕、デザート取ってきますね」


「私もーっ」



「はいはい、行ってらっしゃい」




昼は電車で都会まで出て、ビュッフェスタイルのレストランに入った。



店を選んだのは勿論りりだ。

…連絡して空席状況の確認とかさせられたのは、私だけど。

連絡までして行きたがるとか、どれだけ行きたかったんだって話だけど、ビュッフェにしてはそこそこ種類も豊富で美味しかったから満足した。



ただ私がフィニッシュしてからも、飽きたらず料理を何皿も取りに行く二人には正直脱帽だ。



何だ、こいつらのお腹は四次元とつながっているのか。

だからいくら食べても大丈夫なのか。

デザート入ってから一体何皿消費しているんだ。全制覇しているだろ、もう。



二人が食事している風景にため息をつきながら、なんとなくりりを見る。





駅で合流したりりは、いつも通りのりりだった。


書置きのみ残してどっか出かけるなんて、なんかりりらしくないから何かあったと思ったがそうでもないのか。

食べっぷりを見れば心配したのが間違いだったような気もしなくもないが、なんか考えてしまうのだから自分の性格が憎い。



ああ、本当。



りりがくるとこんなに面倒で、こんなに考えて、こんなに忙しい。



三年たっても、結局何も変わらない。