取り敢えず俺は、聞かれてもいないのに授業内容やら現状を説明する。 ああ…、我ながら痛い人……。 「分かった、ありがとう。」 芹川さんはそう言って、森山さんに細かい説明を頼んでる。 俺の説明じゃ駄目だったのか? 俺は前髪のクセを押さえながら、再び日本史のプリントの整理を始めた。 チャイムが鳴り授業が再開して、俺は自分の席からそっと芹川さんを見た。 いつもより髪が乱れてる気がした。 .