「総司さん!!!」

名前を呼ばれてゆるりと桜から視線を外す。

総「ちよ。走ったら危ないよ」

蝶「あっ!!」

転びそうになりそっと支える。

総「まったく、君はいつになってもかわらないね」

蝶「そんなことないもん!!あ、そうだ!!今夜は夜桜の宴ですよ?いきましょう?」

総「ああ、そうだったね。みんなきっと変わらないと思うけれどね」

蝶「ふふ、そうですね」

朧「お父様!!お母様!!いくよお!!」

美月「追いてっちっちゃうわよ!!」

総「先に行ってていいよ。すぐ行くから」

美月「はあい!!」

2人は楽しそうに歩き出す。

蝶「早いものよね。朧は16、美月は14歳なのだから」

総「そうだね。二人とも会いたい人がいるからはりきってるのかな?」

蝶「ふふ、そうね。さあ、私たちもいきましょ?」

総「ああ、そうだね」

僕たちは手をつなぎ歩き出す。