そして未来の沙織が朧をそっと抱き上げる。

「総司、蝶。未来の蝶が具合が悪いのは病気ではないわ」

蝶「え?」

沙「朧の弟か妹ができるってことよ」

総「それって・・・・!!」

未来の沙織は優しげに微笑む。

「左之助さん。今度は白火をこちらへ送るわね」

左「え?」

そういって二人はすっと光へと消えて行った。

蝶「白火って?」

沙「あのね、未来の私たちの娘よ」

左「ほ、本当か!?」

驚きを隠せないといった様子で原田さんが沙織の腕を握る。

沙「ええ。未来の私が言っていたもの。それに、前に話してたでしょ?女の子ができたら白火にしようって」

左「あ、ああ・・・そうか・・・」

そういって原田さんは嬉しそうに目を細めた。

ここにも、確かな愛の形が見えた。