ゆらゆらと夢の波を漂う。

ああ、また私は夢の世界を漂っているのね。

ふっと下を見ると土方さんと総司が崖の下を歩いていた。

ああ、帰ってくるんだ。

2人は会話を交わしながら歩いている。

夢なのに、リアルな感覚。

すると何処からか地響きが聞こえる。

なに!?

2人は異変に気づいていない。

蝶「っ・・・・!!・・・!!」

総司、土方さんと、叫んだつもりだった。

でも実際は声が出ておらず、二人は私に気づいていない。

どうして!?夢だから!?

すると上から岩が降ってくる。

蝶「危ない!!!!」

思いきり叫ぶと二人は気づいて上を向く。

蝶「だめ!!!」

ばっと体が飛び上がる。

今のは夢?

違う、夢じゃない。

あれは、現実だ!!!

私は玄関に走り草履をはいて雨の中駆け出す。