それから、すぐに小さな背中を見つけ 「待てよ!」 階段を降りようとするヒナの肩を掴んだ。 「…ずぅっ……ぅっ…」 鼻をすすり、ヒナは黙って俯いたまま…なにも喋らない。 「おい、どうしたんだよ?」 「あたしのことは、ほっといてよっ!」 掴まれた腕をほどき、ヒナはもう1度、階段を降りようとする。 「離すかよ」 「離してったら!」 どうしても嫌がるヒナの手を無理やり握り、階段を上がって行った。