「ヒナに言ってもつまんない~!」 はいはい…つまらなくてゴメンね。 「だって、大学生だからって、みんながイケメンってわけじゃないでしょ」 「えっ?まさか!?」 あたしがそう言うと、美琴の目がまん丸になった。 「あんまりカッコいい人をイメージしてたら、きっと後でへこむから」 面食いの美琴のことだから、ハイレベルなイケメンくんを想像していたにちがいない。 でも…人生、そんなに甘くないはず! いつも夢見心地なあたしなのに… この時は珍しくネガティブで現実的だった。