「えっと…」


吉永くんがジッと見るから緊張してきた。


「うん」

真剣な顔で私の言葉を待っていた。

勇気を出そう。


「由衣さんのことまだ忘れられないの?」


吉永くんの目が動いた。


「何で、由衣ことをが知りたいの?」


「いつも空を見ているから…由衣さんのことを想っているのかな?と思って…」


吉永くんはどこか遠くを見るような目をした。



「由衣のことは一生忘れないと思う。初めての彼女だから」


初めての彼女…。

その言葉が私の心に刺さった。

聞かないほうがいい?

心が焦る。