必死に笑おうとするけど、顔が引きつる。


実は、コースターが苦手だった。

怖い…。


怖い、怖いとドキドキしていても順番はどんどん進んで行く。


いよいよ次だ…。

変な汗が出てきた…。


「イヤァーーーー」

「ギャアーーーー」

「わぁーーーーー」


ふぅ~


お、終わった…。


気付いたら、ベンチに座っていた。

「おい、大丈夫か?」

悠希の顔が目の前にあった。


「キャッ」

心配そうな顔で覗き込んでいた。


「まだ顔色、悪い」

悠希の手が頬に触れた。
温かい。


自分の右手を見ると悠希の左手と繋がれていた。

目を丸くして、繋がれた手を見た。