次の日に俺は、女の子から聞いた、彼女の働いている風俗店の階段を上がっていた。




もう、あの男は、二度とつきまとわないないだろうと思った。




階段を上りながらふと足元を見るとブーツの先が傷んでいるのに気付いた。




あの女の子に会ったらゴツい男なら先に言ってよと言おうと思ったし、拳も口の中も痛かったが、自然に笑みが浮かぶ。