「……ゆい、どこ行くの」

俺の上から飛び降りたユイは真っ直ぐに本棚へ向かった。


「危ないから降りな」

手を伸ばしてもユイは降りない。
困ってしまってため息を吐いてみてもユイは降りてくれない。


「ほら…」

「な゙っ!?」

無理やり掴んで引きずり降ろそうとした瞬間ユイの脚が何かに引っかかった。


「…うわっ……ちょっ…い゙~っ!?」

本棚から落ちた物を思いっきり頭に受け止めてしまい頭を押さえてうずくまった。

ユイが申し訳なそうに俺の足に擦りよってきた。