ただ、待っているのも面白くないからウニッと頬を抓ってみた。 「おぉー…」 「ん、ん」 フニフニと柔らかい頬は触り心地が良い。でも、貴亮は眉を寄せる。 「………飽きちゃったな」 同じ反応しか返さない貴亮に直ぐに飽きて、貴亮の頭を撫でる。 「……ふわふっわ」 触り心地の良い髪に指を絡める。 30分くらい経って、うつらうつらとあたしの頭も船を漕ぎ始める。 視界がだんだんぼやけていく中、貴亮の寝顔だけをぼーっと見ていた。