はるかside


「ユイー、おいで」

チリンと首に巻かれた黒の首輪から鈴が揺れる。


「なぁう」

「良い子ー」

頭を撫でてあげれば、目を細め喉を鳴らす、ユイ。



「もうそろそろお昼だねー」

言葉が分かったのか器に足を運ぶユイに
コーヒーカップを持っていた貴亮が盛大に吹いた。

「あー、駄目だ。可笑しい」


最近はこんな感じでゆっくりと時を過ごせている。