そして、その日から私たちは塾の自習室で一緒に勉強することになったのだった。
『…いいか、ここの公式に代入するんだよ…だから、答えはX=3になる…』
『な、なるほど…』
如月くんの教え方は、はっきりいって塾の先生以上にわかりやすかった。
これなら、60点以上も夢じゃない!!
そう思えるほどに。
『いい?現代文は、まず、大事な言葉や単語に線を引いていくとわかりやすくなるの。もう一回読み直すときにも便利なんだよ』
『…そうなのか』
如月くんは、さすがに覚えがはやい。
さすが、理系トップだと改めて感じた。