先輩がドジ女に恋をした。



「あの爽やかで王子様な日向 亮太が、まるで中学生だな!」


「だから、放っとけって言ってんだろ!?

俺だって、昨日の今日でまだ整理できてないんだから。


・・・・あ!真司。」




キャプテンは、部員たちから視線を逸らした際に、ようやく俺に気づいたようだ。



「どうも。」


軽く頭をさげる。



「真司もミヤテツも来いよ!!」


俺らは、食堂でパンをすばやく買って、先輩たちの輪に入った。



「真司!」


「なんすか?」

「いや、その・・・・ありがとな!」


「え?あーいや、別に。
俺とくに何もしてないんで。」


「そんなことないって!マジで助かったし。」



ニッと歯を見せながら幸せそうに笑うキャプテンを見て

素直に祝福の言葉を送った。