先輩がドジ女に恋をした。

＊


「真司～～！ミヤテツ～～～！！」


食堂につくと、男子テニス部のほとんどの奴らが顔をあわせていた。


そのせいで、食堂は男テニが半ば貸切状態だ。




「なんなんすか？これ・・・・」


わりと近くにいた土居先輩にたずねる。



「あれだよ、あーれ！」

先輩の指差した方を見ると、ニヤニヤした多数の部員に質問攻めにされてるキャプテンの姿があった。



「もうこんなに広がってんすか？」


たった一日で・・・・



「俺と洋介が言ったんだよ。
『亮太に彼女ができた。しかも亮太から告った』ってね。」



「最低っすね；」



俺がそう言うと、土居先輩はニヤっと笑った。