「こんなとこで嘘ついてどうすんだよ・・・
昨日、俺が優羅を告白スポットに呼び出して先輩が告ったんだ。」
「え?てことは、おまえ知ってたの?」
「・・・まあ。少し前に打ち明けられたからなぁ。
ほら、俺って優羅と幼なじみだからさ。」
「あ~なるほどなぁ。」
ミヤテツは、少し考えるような顔で前に向き直る。
「どした、ミヤテツ?」
「いや・・・・これから堀川大丈夫かな?って思ってな。
女子の嫉妬って怖いらしいじゃん。」
それは、俺も唯一心配しているところだ。
「なんせあの日向 亮太だぞ?
一番怖いのは、西條先輩だな。」
「西條先輩かぁ~」
確かに、あの西條先輩が優羅なんかに負けたと知ったら、きっとプライドが許さないだろうな。
「ま、大丈夫だろ?」
いざとなったら、優羅を連れて逃げればいい。
俺、そういうのは得意だし。

