視線をそらして、分が悪そうに俺をまた見る。
「なんだよ?」
「・・・・どうしよう、真ちゃん。」
どうしようっつったって・・・・・。
「課題って、どの課題だよ?」
「数Ⅰだよ。
先月渡された、参考書の・・・・。」
あ~あれか。
あれだけの量を、今からやるのはどう考えても不可能だ。
休みなしで徹夜しても、半分ちょっとがいいところってとこだな。
「もう、謝るしかないだろ。
謝って、そのノートでだせ。」
「え!?いいのかな?」
「いや、あんまりよくはないけど。
出さないよりはマシだ。
それに、おまえ数学は課題まで出さなかったら成績やばいだろ?」
そう言われて、苦笑いをうかべる。

