「最近さ、亮太の奴おかしくね?」
部活終わり、いきなり副キャプの土居 篤先輩がそんなことを言った。
「それ、俺も思ってました。
なんか・・・・ため息ついたりとか多くないっすか?」
「だよな。
彼女と別れたからかと思ってたけど
どうも、亮太からフったみたいだし。」
それじゃ、キャプテンが落ち込む必要ないよな。
「でも、あれは相当悩んると思いますよ?」
キャプテンの精神力は生半可のものじゃない。
そのキャプテンが感情を表にだすほど思いつめてるなんて・・・・
「おかしいよな?」
俺の心の声と、土居先輩の声がハモる。
「そりゃ、あれじゃね?恋じゃね?」
ニヤニヤしながら話に入ってきたのは
もうすでに着替え終わった月森 洋介先輩だった。
「はぁ!?なに言ってんだよ、洋介。」
「いや、それしか考えらんないっしょ?
好きな人できて、西條 よりかをフったんだよ。」