「何で?」 「アタシんちの方が近いから取り敢えず、先に向かってる。アタシが降りた後で、自分ちの場所言いなよ」 なるほど タクシーの相乗りってワケね オレ、酔っぱらって全然その辺の事、覚えてねぇーわ 暫くするとタクシーの運転手に指示を出す難波薫子 マンションの前でタクシーが停まると、暗闇の中に人影が見えた 段々、人影がハッキリとしてくると オレの酔いが一気に冷めていく 「これ、取り敢えずね」 ってオレに札渡して難波が先に降りるから、慌てて精算済ませてオレも一緒に降りた