ヤンキー少女は純情ちゃん!




「で、千春。そろそろこいつが誰か聞きたいんだけど?」


別に知らなくていいんだけど。



後ろのやつらも興味津々の眼差しでこっちを見てくる。


てかさー……


「人の名前、知りたいなら自分から名乗れば?」


「ちょっ!か……楓!」



焦った感じの隆斗を横目に見てすぐにそいつらを見据えた。


なぜ焦るかも分かんないしなぜこいつらが目を見開いて固まってるのかも分からない。