──男side──


「──楓好きだよ」

「うん、あたしも唯好きだよ」



は?どういうことだよ?


楓がここにいると聞き、隆斗たち4人は屋上までやって来たのだ。


そしたらなぜか楓が告白されており、まさかの楓からも愛の言葉が紡がれた。


「…は。なんだよ、それ」

「…確かに。俺も納得いかねぇ」

「……なんで蘭さんたちまでいるんすか?」



疑問に思ったことを素直に言う雅輝。


「…俺らの勝手だろ」


少しの間のあと、そっけなく答えた蘭の代わりにその他の青鬼が答えた。



「蘭は楓ちゃんに会いたかったんですよ」

「そーそ。僕たちは蘭が楓に何かしないか見張るために来たんだよぉ」

「………」



「…そんなことより。よく考えるとこれって楓に彼氏が出来たということになるんじゃ?」


蘭が来た理由をそんなこととバッサリ切り捨てた隆斗。