学校の校門をくぐる頃には、沢山友達に会って私はいつも通り挨拶をしたり、手を降ったりした。




けど、純君と一緒にいるせいなのか、みな驚いた顔をして足早に校内へと入って行く。




そんな時、後ろから聞こえて来た声で理由がわかる。



『マジだって!花梨が男と手繋いで登校してるんだって!え?男は誰か?後ろ姿じゃよくわかんね…』




声の主が誰かわかって、私は振り返る。




そしてその主の相手も慌ててて電話を切って、私に軽く手をあげて近寄って来た。





『うっす。花梨!とうとう彼氏が出来たか?』




「…京平君誰に電話してたの?」





『…聞こえてた?』





私はコクンと頷いた。