次の日学校へ着いた私に走り寄って来た藍ちゃん。


「おはよう花梨。ねぇ!明日うちのクラスに転校生来るんだって!さっき先生が言ってた!」



転校生?
もしかしてアリサちゃん!?



「それ女の子??」



『男の子だって。あ〜どんな男の子だろ?恰好良いかな?楽しみっ。』



「何だ…残念…」


アリサちゃんじゃないんだ…。アリサちゃんは違う学校行くのかな?
同じだったら良かったのに。





『花梨どうかした?』



「もしかして知り合いかと思ったの。でも男子だったら違うから、残念だなって。」



『花梨、その転校生がイケメンでもぬけがけしないでよ?』



「しないよっ!って今までだってそんな事してないでしょ?」



『花梨にその気がなくても男はみんな花梨に寄っていくんだもん。』



「私のせいじゃないし。それにそんな言うほどでもないよ?」



そう言う私に声をかけるクラスの女の子。



『雨宮さん、来客者だよ。』



入り口付近に立つ見たことのない男子の姿。


『また今日も?…どこがそんな事ないって言うのよ。』



若干怒り口調の藍ちゃんを置いてその男子の元へ向かう。